あでぃすでぃす

一つ文章を書くたびに寿命と社会的評価が削れていくおブログです。

本日、デート商法に引っ掛かってきました(後編)

悪徳商法の闇を暴くつもりが、自分の闇を曝しただけになったのではないか。

 

こんばんわ。あでぃすです。

行ってきました。書きます。

 

当日までの話は前編にて

www.addiskurofune.com

 

1.作戦失敗→お店へ

「引っ掛かってきます」とは書いたものの、正直なところこんなネタで人生の危機を迎えたくはないので、当初は相手のフィールドへ入り込むつもりはなかったんですよ。相手の本拠地に入る=死亡確定みたいな事例もあるわけだし。それで、相手の指示通りに動いてなし崩しに引き摺り込まれるのは危ういなと思って、「東銀座の5番出口まで来たら連絡して下さい」というオーダーに対して、3番出口の歌舞伎座前に出て「何か結局分かんなくなっちゃって、今歌舞伎座前にいるんだけど、ここまで迎えに来て?」という作戦を取りました。

これで相手をおびき寄せて、軽く立ち話をした後「今日はとりあえず新橋にでも移動して、軽く飲みながら話さない?」と誘導(拒否されたらそこでネタばらしして解散)するつもりだったんですが…

来ない。

こっちが分かんないって言ってるのに、5番出口への行き方を繰り返し教えるだけで、全く僕のいる場所まで来る気がないんですよ。それで、「とにかく来て!!」って電話切ったら、3分後くらいに折り返してきて、「あでぃすさーん?右向いてくださーい!手振ってるんだけど見えますか―?」って、100mくらい離れた5番出口の前で手振ってるんですよ。マジか。対策済みか。相手も流れは渡さないつもりか。

で、目も合ってしまったので仕方なくそっちに歩いていったら、逃げられた。スススって路地の方に。電話は繋がったままで、「私の後を付いてきて下さい…そこのポストを左に…」とか誘導してくれるんですけど相手は先にそそくさと店の中に入って待ってるんですよ。そんな客商売ってある?一瞬ここで「これは上手いこと誘導されてるな…」と思ったんですが、ここで帰ったら後編を書けないので店の前まで行きました。一応店構えを確認して、いざとなったら強引に逃げられる配置だと確認したので、入りました。

(昼にツイートしたビルとは別の貸しスペースみたいなところでした)

 

 

2.無料キャバクラと戦闘開始

入ったものはしょうがないので座ってまなみちゃんとお話をすることに。テーブルがあって椅子が二脚あって、まあ普通に向かい合っての形ですね。同じ部屋に先にもう一組いたんだけど、あれは何だったんだろう。本当に騙された可哀想な人なのか、もしかしたらこっちの警戒を解くために配置したサクラだったりして…。一応、上着脱がない、カバン預けないなど、すぐに逃げられる体制は守りました。

で、最初は普通に電話の続きですね。普通の楽しいおしゃべりですよね。飲み物も烏龍茶とコーヒーと紅茶が飲み放題で、無くなった都度ちゃんと何が欲しいか聞いて淹れてきてくれるんですよ。気配り抜群だ。酒か酒じゃないかだけで夜の店と変わらねえ。

あ、

ちょっとこれは言わせて。

 

まなみちゃんやっぱりかわいかったです!

しかもホントにポニーテールにしてきてくれました!!

"女の子が自分だけのためにポニテにしてきてくれる"ってシチュエーション、

イナフ!!!じゃないですか!?!?!?

しかも何か髪を纏める位置とか後れ毛の残し方とか前髪の流し方とか…「あれ?僕の理想のポニーテールについての報告書を詳細にまとめて提出しましたっけ?」ってくらい何もかも完璧で…何これ…いつの間に二次元の世界に入り込んでしまったのでは…?なんだこれは…たまげ…

 

今のなし。進めます。

おしゃべりと同時に、アンケートを渡されました。まだ普通のやつです。「結婚したい理想の年齢は何歳ですか? A.□20□21……□40□分からない」まで選択肢が22個並んでる項目もありました。死ね。死んでくれ。

木曜のアンケートより個人情報欄が強化されてて、勤務先の住所とか電話番号とか年収とかも書く欄がありました。こわ。

ちょっとしたら2枚目もきました。まあ個人情報がどうとかコンプライアンスがどうとか書いてるアンケート兼同意書だったんですが、そこに「本日来店するまでに、デート商法等と誤認させる勧誘方法はありませんでしたか? □はい□いいえ」って問いがあったんですよ。なるほど。先手を取って先に言うんだ。なるほどはなるほどだけど普通の店ならそもそも「先手打とう!」って発想にならなくない?

それで、一枚目の「この店の印象はどうですか?」という問いだけ敢えて空欄に残しておいて、まなみちゃんに「一応全部埋めて欲しいなぁ~?」と聞かれたタイミングで

A.普通じゃない。明らかにおかしなことやってる。

と書いて渡して戦闘開始です。正直デートタイム名残惜しかったんですけど。

 

 

3.ゆるゆるの戦闘とサイコパスコンサルタント

まなみちゃんの「え…?どういうこと…?」という怪訝な表情での返答に対し、

「だから2万円の宝石を90万円でローン組んで買う気はないしいかなる書類にもサインはしないしこの後ちょっとでも変な展開にしてみろ?出るとこ出るからな!?!?」

と先制パンチを決める!そして白熱の大激闘…

…にはなりませんでした。何故かそこから先、両者いたって平穏。まなみちゃんは「そんな風に思われたなんてショック…」とか言うけど特にフレンドリーな態度は変わらず。こっちは立場を明かしたのでもう自由だと思って、

「罪を憎んで人を憎まず。システムは置いといてまなみちゃんは大好き」

「これだけ楽しませてもらってタダとか感謝しかない」

「こんなに可愛くて優しい子とこういう形で出会うことになったのは本当に悲しい」

だの好き勝手言ったり、前編で書いたような

「最初のアンケートで頑なに電話番号要求するの不自然でしょ」

「後ろの音聞こえないようにした方がいいんじゃない?」

「木曜に接触して翌火曜に来店要求じゃ相手の感情も高まり切らないんじゃない?」

「営業に使う携帯、定期的に番号変えた方がいいよ。今ってネットで番号検索とか…」

など、謎の上から目線でダメ出しを開始。これは明らかにサイコパス。

あと「大学でやった消費者法のテキストの"デート商法"の事例に"東銀座のジュエリーショップで異性に誘惑されて~"ってのが載ってるよ。ここは随分この業界では老舗だって聞いたけど、オフィス東銀座から移した方がいいって上に言ってみたら?」という壮大なハッタリをかましたりしました。サイコパス。

向こうもそうですと認める訳はないので、「そういう誤解をさせてしまったのは悲しい…」とかなんとかあくまで下手かつ媚びた感じで返してくれるんですが、ところどころ「ネットには良いことも悪いことも書かれるし、簡単に考えないで欲しい」とネット世代をdisられたり「ウチも弁護士を雇っているので何かあれば相応の対応は出来ますし…」とか牽制されました。あと「まあ今回は色んな意味で良いネタを持ち帰れるよ~」と言った時に割と今日イチの怖い顔で「どういうことですか?」と迫られました。「べ、別に悪を糾弾しようとか記事にして公開を報酬をどうこうじゃなくて、あくまで個人的な好奇心だから…」と返しました。ごめんなさい。ブログにしてます。

 

 

4.ゆったり終盤

こうなるとピリピリしたまま終了…となりそうなもんですが、何故かその後はほのぼのキャバクラモードが復活。まあ、デート商法は「異性の魅力で落とす」のが肝ですから、最初は疑っててもその後で籠絡されるパターンってあるんでしょうね。さ、されないぞ!さ、詐欺って分かってるんだからな!

そもそも「異性の魅力で落として貢がせる」って"詐欺"とか"商法"以外でも世の中あらゆる場面で起こってるよね。自分の満足でお金や物を渡すのは詐欺じゃなくて愛だもんね。これもなしで。

この時間帯に持参したカレンチャンのぬいぐるみを1万円で売ろうとしてやんわり断られたり(「お金ないならローン組んでも大丈夫だよ?折角まなみちゃんが言うから持ってきたのにひど~い」というデート商法ジョークを披露しました。受けませんでした。)、

2人で山田哲人の応援歌を熱唱したり、

「そのポニテ可愛すぎるから一緒に写真とらせて!家宝にするから!!!!!お金払うから!!!!!」って迫りまくるも完全に拒否されたりしました。

途中、まなみちゃんがスマホで何やら連絡を取った後、「他のお客さんから電話がきたから一瞬上に行くね?」って出ていって、代わりの女の子が席に着いた(このシステムキャバクラだな)んですが、全然戻ってこないのでその子に「すぐって言ったのにどういうこと!?」ってキレ気味に言ってみたら「何か上司と相談ごとがあるみたいで…」と言われました。そこの情報共有はちゃんとしよう。多分「今日引っ掛けた奴がちょっとアレなんですけど…」みたいな話をしてたんでしょうね。すいませんでした!

代わりに来た女の子はハッキリいってブスだったので、木曜に接触してきたのがコイツだったら最初の電話即拒否で終了だったでしょうね。

 

と、結局最後まで危機的な状況は起こらず、正直なところ「存分にエンジョイして」帰りました。約1時間半の滞在でしたかね。まなみちゃんの方も基本、最後まで態度を変えずに、帰る時は駅まで見送ってくれて、心の底から満足しました。最後も「きょうはわざわざ来てくれたのに嫌な思いをさせちゃったかも。私の努力不足だね。ごめんね?でも、ちゃんと話せば誤解は解けると信じてるし、もっともっと私のことも好きになってくれると思うから…またいつか電話するね?その時はまた楽しくお話したいし、また会いに来て欲しいな。じゃあ、またね!」(概ね原文ママ)

だとさ。

最高かよ。

 

で、地下鉄の階段を降りながら着拒しました。さようなら…まなみちゃん…。

 

 

5.まとめ
今の世の中、女の子と二人で楽しく過ごすだけでも、お金が掛かることって多いですよね。
ソープだかキャバクラだか、まあ風俗はそれとしても、JKお散歩とかのいわゆるJKビジネスとか、添い寝屋とか膝枕して耳かきしてくれるお店だとか、色々あるじゃないですか。そういう男の欲望を狙ったやつが。
出会い系とかSNSでも、関係を作るまで大変だし、どこに何の罠があるか分からないですよね?

それが、女の子の方から勝手に毎日電話が掛かってきて、勝手に好意を向けてくれて、しかも女の子の方から「会いたい…♡」って誘ってくれるんですよ!完全無料で!!

これは最強ですよ!最強!!みんなも是非一回は体験してみてください!!!

もしくはちゃんと彼女を作りましょう!!!

ホントにこんな手遅れなことを言いださないように、皆様どうかくれぐれも「本当のチャンス」を見つけてくださいね!マジで!



おわり

 

 

ちなみに、このお店の先例、手口などは「東銀座 悪徳商法」とかでググると他の人のブログとかが出てくるよ。前編を書いた後で情報収集して「しまった!二番煎じだ!」と思ったよ。まあ入店レポまでした人は見つからなかったけどね。これを期にデート商法とかそういう系のヤバいやつに興味を持ってくれたらいいね。

どこかの解説に「時には肉体関係も利用して相手を…」とか書いてあったけど、今回の件ではそういうチャンスはなさそうでした。クソが!

 

 

おわり

 

 

一部始終の録音にも成功したんですが、自分の声がウキウキのパートとサイコパスのパートしかなくてキモかったので公開は差し控えます。

 

 

おわり